川口の鋳物工場に魅せられ 油絵個展

元小学校教諭個展開く

埼玉県川口市の鋳物工場に魅せられて油絵を描き続ける、川口市の元小学教諭 富丘さんの個展「鋳物工場」が東松山市の丸木美術館アートスぺースで11月18日まで開かれております、ご興味のある方は是非作品をご覧になって下さい。

富丘さんは1997年に定年退職後、ご主人(故人)の影響で油絵を始め、ご主人と東京都北区にある洋画家団体「示現会」の絵画研究所に毎日通われました。やはり小学校教諭だったご主人は幼いころから絵を描き続けておりました。

翌年ご主人が急死した後も 富丘さんは絵を続け、2003年、家に大量に残されたご主人の絵を見ているうちに、描かれた鋳物工場を探してみようと思い立ったとのこと。

尋ねた鋳物工場では「湯」と呼ばれる溶かした鉄を鋳型に流し込む作業が行われていた、暗い工場内を照らす湯の光と色にすっかり魅せられたとのこと、「鋳物師たちの誇りや真摯な態度にも惹かれた」という。

その後、工場の了解を得て取材を重ね、100号(縦約1.6メートル・横1.3メートル)の大作も含む作品を毎年、展覧会に出品しており、個展では大作を中心に11点を展示している。

「キューポラのある工場は減り続け、最初に描いた工場も今は更地になってしまった。工場が残る限り、これからも描き続けたい」と話されており、川口の地場産業がいつまでも続くことを私個人も祈っております。

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