蕨市の武南中の生徒が高齢者に教える

 タブレット端末の使い方を教える

蕨市塚越5丁目の武南中学校(小松校長、生徒数70人)で蕨市第2地域包括センター(蕨市南町)が主催する高齢者対象の介護予防教室「まほろば倶楽部」が開かれている。

9月から11月までの6回の教室だが、第2回が行われた19日は、同校の3年生の生徒たち約20人が参加。高齢者にタブレット端末の使い方を教えるなどして交流した。

同校では、全教科の授業でタブレット端末を活用しており、生徒たちにとっては使い慣れた道具だが、高齢者にはなじみの薄い人も少なくない、生徒たちは先生役で活躍した。

「天気予報や蕨駅に行く道も教えてくれます」と、生徒から入力方法を教わった高齢者の生徒さん(92)は「びっくりした、英語も歴史もタブレットでやっているとは驚いた」と話された。

「まほろば倶楽部」は家に閉じこもりがちな男性高齢者の仲間づくりや居場所づくりを支援するのが目的で、68歳から92歳までの男性15人が参加している。第1回はスポーツ吹き矢、第3回は司法書士を先生に「終活」を考える。

第2地域包括センターは、JR京浜東北線の線路の反対側の南町にあるため塚越地区で会場を探したが見つからず苦労していたところ、仲立ちをした蕨市議の大石市議は「公民館も予約がいっぱいで、町内会館はせまいので、困っていたところ武南中で引き受けて頂いた」と感謝された。

小松校長は、「地域を大切にすることが学園の方針、高齢者との交流は核家族で育った子が多い生徒たちにも貴重な体験になる」と高齢者教室の開催を歓迎する。

会場として提供した多目的ホールは、グランドピアノが置いてありコンサートも開ける構造で普段は朝礼や始業式などの学校行事などに使われているとのこと。

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