猫ブームの裏側には!

後悔なく猫を飼うにはどうすればいいか?

ここ数年、日本は空前の「猫ブーム」でテレビや雑誌では猫をテーマにした特集が組まれたり、インターネットでもその愛らしい姿を映した動画や画像が多数投稿されています。関連グッズの売れ行きも好調で、2015年の猫ブームがもたらした経済効果は2兆3162億円にのぼったそうです。昨年末には、「ペットフード協会」公開により1994年調査以来、初めて猫の飼育数が犬を上回ることも明らかになりました(猫953万匹に対し、犬は892万匹)。

ある動物の人気が急激に高まって飼育数や繁殖数が増えると、様々な問題が起きます。1990年代~2000年代に漫画やCMをきっかけにシベリアンハスキーや、チワワ、トイプードルなどの犬種が人気を集め、メディアでの露出が増えた犬種は、ペットショップでの人気も高まります。その結果、業者やブリーダーが「高値で売れるうちに」と話題になった犬種を過剰に繁殖させました。ブームが終わると、売れ残る犬や飼い主に捨てられて、多くが殺処分されました。

メディアの露出が増えたことで人気が高まり、猫の場合年3~4回の出産が可能でブームが終了すれば、多数の猫の命がないがしろにされる可能性があります。

2017年にCMに起用されたスコティッシュ・ホールドで珍しい垂れた耳が人気で、人気ランキングでは常に上位に入る人気描種ですが、そのたれ耳は「軟骨の異常」によって偶然生まれたもので、もし垂れ耳のスコティッシュ・フォールド同士で交配すると、生まれた猫が遺伝子疾患にかかるリスクが高まります。そのため、優良なブリーダーは垂れ耳と立ち耳のスコティッシュ・フォールドを注意深く交配します。

しかし、悪質ブリーダーの場合、危険を承知であえて垂れ耳同士で交配することもあり、そうした繁殖が横行すれば、遺伝子疾患に苦しむスコティッシュ・フォールドが大量に出てくるかもしれません。

遺伝子疾患は猫がある程度成長しないと現れないので、猫の購入後に飼い主が疾患の存在を知って後悔する、あるいはペット業者とトラブルになることも予想されます。

大切な家族の一員となる子猫を迎えるのですから、その子猫の両親猫が健康であるか等確認し、見学することでブリーダーやスタッフの猫に対する愛情の深さ等を確認し、購入後の生涯に渡ってのアドバイスは、子猫にとっても飼い主にとっても心強いもので、子猫が問題行動を起こした時、病気やけがをした時、知識や経験が豊富なブリーダーやスタッフが力になって頂けるか見極めましょう。

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